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2007年01月29日

自分の殻を破れ!

2月になれば楽になるから!
とスタッフに激を飛ばしていた私。
それが最後の最後でひっくり返る。

頑張っているスタッフに申し訳なく思いながら
自らの甘さを痛感する。

でも決して私はあきらめない!!


私はもうすぐ44歳になる。

日本人の男性の平均寿命を考えると、自分の人生において
既に折り返し地点を過ぎて、人生の後半戦に入った計算となる。

人生の後半戦を自分らしく生きて、最後まで輝き続けるためには
私は今何をして、当院のスタッフに何を伝えないといけないか?
私は常に自問自答している。


あのSONYのアイボの開発者「天外伺朗」さんの著書には
興味深い一節があった。

「生きている間に少しでも魂を磨きたい」と言う強烈な願望を誰しもが持っている。

魂の向上のことを、学問的には「意識の成長、進化」と呼ぶ。

既にトランスパーソナル心理学でそのプロセスが詳しく述べられている。


トランスパーソナル心理学によると
私達は意識の成長において直線的に歩いて行くのではなくて、多くの階層をステップ状に昇ってゆく。

しかしこの階層をひとつでも登るのは容易ではない。
変化することに私達自身が恐怖感を覚えて、必死になってブレーキをかけるからだ。

なぜブレーキを掛けるのかと言うと、階層を登ることによって、自分自身が
破壊されるのではないかと言う「死」にも似た恐怖感を強く持つからだ。

これは自己の自己保存法則から自然に出てくる恐怖で「タナトス」と呼ばれる。

タナトス?人は変化を恐れるようにできている。


私はいつも人の体の解剖学を学ぶ時、人体って何て精巧に全く同じように
できているのか?と驚嘆の声を挙げることが多いのだが、
人間の心理も同じようにできているものである。

人は同じように考えて、同じように行動するように自然にプログラムされているのだ。

そう人は変化を恐れるようにできているのだ!


実は私は大学まではとても引っ込み思案な人間だった。

赤面症で、緊張したり、失敗すると、すぐに顔が真っ赤になる。

その赤面症が私は本当に本当に嫌で嫌でたまらなかった。


歯学部の学生時代に、私はある先生に少し惹かれていた。

その先生は小児歯科の教室の先生!
とてもスレンダーで綺麗な先生だった。

その先生が私のことを「あの顔がすぐ赤くなる人ね!」と言っているのを
私はたまたま聞いてしまった。
とても悲しく意気消沈して自分の赤面症を心底憎んだものだ。


また緊張すると、どもることも度々あった。
どもらないように、どもらないように思うと余計どもってどうしようもなかった。

どもった後は自己嫌悪で自分が嫌で嫌でたまらなかった。

それなので人前でスピーチをするのが本当に恐怖だった。


背は低い、頭はでかい!
そのうえ極度の近眼で、赤面症の上に、ドモリ!
歯並びは最悪で虫歯の銀歯だらけ!!

誰がこんな私のことを一体好きになってくれるのか?

悲しい私の青春時代!


しかし私は自分のセルフイメージを変えて
人前で講演やセミナーの講師を努めるまでになった。
(今ではドモリはしないが、それでもよく噛む!)

私は少しだけ変化することによって大きな何かを得ることができた。

変化を楽しみたい!

そう思った私は昨日の日曜日にいつもの散髪屋さんに
出かけて、カットと白髪染めを頼んだ。

髪の変化を楽しみたかった私の白髪は見事に染まり
茶髪へと返信した。

しかし中年のおっさんの茶髪は何だかかっこ悪い!
無理に若作りしている中年のようで、何だか何だかかっこ悪い!!

やはり変化は恐怖である。

投稿者 nakano : 22:54 | コメント (0)

2007年01月26日

目覚まし時計

昨日のなんばグランド花月は
初体験の私には強烈な体験だった。

やはり大切なのは参考経験!
多くの経験から人間の幅を広げたい!!

何て、たかが吉本を生で見ただけで大そうなことを??

今年に入り私は目覚まし時計を使わないで自分の起きたい時間に
自由に起きる自由を満喫していた。

しかし朝の5時代に起きたい私は自然に、そして自由に任せた結果が
起きてくるのが早くて7時半!遅い時は8時過ぎたこともあった。

「やばい!早いスタッフはもう登院してくる!」


家族に「何で起こしてくれない!!」と言う言葉は禁物。

自分が好きな時間に起きる宣言をしたのはこの私だからだ。


これでは一日24時間あっても全く仕事がはかどらない。
人は皆平等!一日は誰にも24時間しかないのだ。

そう強く危機感を持った私はいつものメガマートへと車を走らせた。


もっと大きな目覚まし時計を買うためだ。

深夜11時前のメガマートには幾つもの目覚まし時計が並んでいた。


歯医者の私は時間にうるさい!

歯医者の私はデジタルの表示は少し苦手!
車のメーターアナログ表示に限る。

歯医者の私はブランドに弱い!


その歯医者の私が選んだ一番新しい目覚まし時計は
あの日本が誇る時計ブランドSEIKOの音波時計で針で表示する奴!

これさえあれば明日からは必ず私は6時前に目を覚まして
朝の貴重な時間を事務的な仕事とクリエイティブな仕事に費やしたい。

原稿を書く機会も増えたために、自ずから締め切りも増えた。


よっしゃー!明日から早起きや!!と気合を入れた私だが
自宅に帰り寝室のベッドの周りを見渡すと、多くの目覚まし時計の存在に
初めて気が付いて驚いてしまった。

また私は新しい目覚まし時計を買ってしまった。

飽き性で新し物好きの私は今度の目覚まし時計をいつまで使うのであろうか?


そして私のベッドの回りにも粗大ゴミが増殖する!

風水の基礎は片付けることから!
スピリチュアルデンティストの道は険しい!!


投稿者 nakano : 21:55 | コメント (0)

なんばグランド花月

最近マスコミの方からの連絡多し!
歯科の正しい情報の伝達には
当院はもちろん協力は惜しまない!!

しかし「あるある大辞典」の二の舞は避けないといけない
そのためにエビデンスが必要なのだ。

貯まりに貯まったいる仕事を片付けないといけない私だが
なぜか知り合いの方に誘われて
日帰りで大阪のなんばグランド花月へのバス旅行に参加した。

なんばグランド花月!そう笑いの殿堂あの「吉本興業」である。


参加す目的は2つ!

1つはお笑いを極めること!

私達歯科医療もお笑いの要素を取り入れれば
少しでも患者様から不安な要素を取り去ることができるではないか?
私は大阪のリッツカールトンホテルが成功した要因の1つに
大阪の街のお笑いの要素を感じている。
その学びをなんばグランド花月からしたい。

2つ目の目的はスタッフの小旅行に使えないかと思ったことである。

当院のスタッフは増えているのだが、数年前と比較して
家庭を持っている主婦のスタッフも増えている。
そのために2泊3日での医院旅行に参加するスタッフの割合は年々減少している。

木曜日の日帰りの旅行であれば小さなお子様も一緒に参加できて
なんばグランド花月でお笑いを学び、リッツカールトンでホスピタリティの真髄を学ぶ。

もちろん院長の私はバスガイド!往復のバスの中で
当院の考え方、方向性に関するレクチャーを行う。

うまく行けば一石二鳥いや一石三鳥ではないか?

岡山の林原の駐車場を午前10時に出発した大型観光バスは一路大阪へと向かった。

定刻通りなんばに付いた私は、生まれて初めての吉本の生を満喫した。

さすがに後から出てくる芸人さんのほうが芸暦が長く、しゃべりも達者であった。

あの長い間の取り方、テンポの良さはさすがに名人芸と唸る場面も多かった。


43歳の歯科医師の私は、このなんばグランド花月から学ぶことがとても多かった。
お金の使わせ方に関する学びも参考になった。

しかし、しかし、満席の会場はほとんど中高年のおばちゃんとおじちゃんで
埋め尽くされていた。

若い女性のグループなどほとんど見かけない!

どうも、私の視点は少しだけずれているようだ?

投稿者 nakano : 06:47 | コメント (0)

2007年01月22日

ロータリークラブ

「院長!最近ブログ更新していないですよね。」
「ごめん、忙しくて書き込む15分の時間すらない!」
「頑張ってください!!」
「ありがとう」

ってな訳で久しぶりの書き込みです。
ネタは一杯あるのに、書き込む時間の無さがもどかしい。

今日のお昼の時間に私はロータリークラブでの講演を頼まれていた。

土曜日曜と大阪のインプラントハンズオンコースに参加した私は
ほとんど打ち合わせの時間も無く、ぶっつけ本番で今日の講演となった。


本日の講演のタイトルは「歯科医院の今」

会場の岡山全日空ホテルへと向かった私は会場の雰囲気にいきなり圧倒された。

いつもの異業種交流会と年齢層も雰囲気も全く違う。

学生時代からお世話になっている今や岡山大学歯学部名誉教授のK先生やM先生、
税理士のK先生、某学部の学部長の先生、あの大企業の代表の方、英語のレッスンでお世話
になているI先生、当院の患者様でもあるMさんの姿も会場にはあった。

「いやはや場違いではないのか?」と思った私も与えられたチャンスは自ら掴まないといけない。

気を取り直した私は1つの質問から話を始めた。

「日本全国で歯科医院の数とコンビニエンスストアの数、どちらが多いと思いますか?」

「歯科医院も最近増えていると聞かれると思いますし、コンビニもあちらこちらで見かけますよね。

実は、全国のコンビニエンスストアの数は45000軒、歯科医院の数は67000軒と言われています。

何とコンビニより歯科医院は1,5倍も多いんです。

先日の山陽新聞にも大きな記事が出ていましたが、最近の歯科医院は変化しているんです。

昔の歯科医院は治療重視型の歯科医院と言えます。

そう言った歯科医院ではこの言葉がよく言われます。

『痛くなったり何か困ったら、また来て下さい。』


最近の歯科医院は違います。

予防を重視したり、健康を重視したり、審美を重視するようになっています。

例えば予防重視型の歯科医院の場合、こう言われます。

『歯を守るために歯科医院を利用してください。』

審美重視型の歯科医院の場合はこう言われます。

『歯をキレイにして笑顔をステキにするために歯科医院を利用してください。』」

このように歯科医院の役割は変化しています。

私達歯科医師の仕事も、今までのように悪くなった歯を治療するだけではなくて、

歯科医院でのケアを通じて体の健康を守ったり、笑顔をステキにするための

お手伝いをしています。」


こんな感じで私はロータリークラブの会員の方を前に
今の歯科医院とは?私達の歯科医師の仕事は何か?

歯科医師としての威厳をもって話したつもりだが
どのように私の思いは伝わったことであろうか?


相手に伝えることは本当に難しい!初対面の相手なら尚更だ。

今年は既に数回全国各地で歯科医師の先生を対象とした講演会の
講師を頼まれている。

人の目を見て、会場の雰囲気を飲み込んで、相手に合わせて
より理解を深めてもらえるようなスピードと雰囲気で話を進める。

わかっちゃいるけどそれが本当に難しい!!

私はまだまだ話が下手糞である、しかし今年はその殻を必ず破る!!

私はそう決めた。

投稿者 nakano : 22:53 | コメント (0)

2007年01月15日

ビリーズブートキャンプ

初診の患者様が遠方から来院!
治療が終わって一言「今日はとても楽しかった!」

「ありがとうございます」の私の言葉に
「私、歯医者が大好きなんです!」とのお返事。

その一言で1週間のエネルギーをもらった感じ!
やはり私達の仕事は喜んでもらって何ぼの世界!!


昨日の深夜に普通はテレビを見ない私は
なぜかキムタクのドラマの第1回を見てしまった。
「華麗なる一族?」

その流れでなぜか深夜にテレビを付けて、テレビショッピングを見始めた。

その時のテンポの良い映像と独特の掛け声のような音楽に乗せられた私は
睡魔の中でなぜか携帯に手を伸ばしてフリーダイヤルに電話するのであった。

私が注文したものは「ビリーズブートキャンプ」
何とわずか1週間でダイエットができて、お腹周りもすっきりするらしい。

これで2キロや3キロ体重が落ちて健康になれば1万円程度の投資は安いものだ。

忙しくてスポーツクラブにも行けない私には最適の商品に思えた。


深夜1時を回っても電話の向こうの女性はハイテンション!
頼みもしないのに腹筋マットと携帯用体脂肪計をしきりに薦める。

慣れた私はお薦めは断って「ビリーズルートキャンプ」のみ注文した。
実は私は大のテレビショッピングマニア!

もちろんジャパン○○○ではプレミアム会員!
何と通常より10%も安く商品が買える。
プレミアム会員になっていることは妻さえ知らない。


テレビショッピングで買った使わない商品が家ではごろごろしている。

テレビショッピングマニア以外に電化製品マニアの私の家には
SONYを始めとするありとあらゆる電化製品がゴミのように鎮座している。

今時テレビの下にレーザーディスクのデッキがある家は我が家くらいでは
ないだろうか?

レーザーディスクなんてここ10年見たことすらない。
そんな粗大ゴミを大切に取っておいたために、今では処分に費用がかかるために、
より一層処分できなくなってしまった。

私の無駄な買い物がドンドンと我が家のゴミと変化して、
そうでなくても狭い家をより狭くしている。

妻の機嫌のよい時を見計らって話をふる。

「昨日の夜、テレビショッピングでとっても面白い商品を見つけたよ!」

「まさか買ったんじゃないでしょうね?」

ドキッ!何でわかる?

「いや一緒にDVDを見ながらダイエットしようと思って!」

「またゴミになるだけでしょ!!」

「いや、あの、その。。。。」ぐうの音も出ない私!

そんな妻が持っていたゴミ袋には、私が昔買った腹筋を鍛える
「アブトレーナー」が捨てられていた。

投稿者 nakano : 22:14 | コメント (0)

2007年01月14日

歯医者の風水

新年になりやっと体調が全快に近い。
私のハートも全開で頑張ろう。

1月はいぬ、2月は逃げる、3月は去ると言われるも
一日一日を大切に過ごしたい。

体調がよくなったので我が家も新年になってやっと
大掃除を始める。

以前風水に詳しい方に教えて頂いたことは
風水で一番大切なことはどこそこに黄色いものを置くことで決してない。

一番大切なことは気の通りをよくすることだ。
そのためには生理整頓、片づけが一番大切と教えて頂いた。

我が家といったらこの原理原則を大きく破っていた。
毎日のようにアマゾンから届く本の山々、ダイレクトメールは机の上に
高く積まれている。

ウォークインクロゼット(単なる押入れとも呼ぶ!)は
文字通り足の踏み場も無いくらいの惨状である。

絶対ウォークインすら無理である。奥のほうにはユニクロで買った
開けてもいないビニール袋が転がっている。

これでは気は滞ってしまう。

そう考えた私達家族はおもむろに大掃除を始めることにした。

すると出るわ出るは、一体どこに仕舞っていたと不思議に思うくらいに
ガラクタの山々!

我が家の周りはあっと言う間に、ワイドショーに出てくるごみ屋敷のように
家の周りはゴミ袋の山となった。

これでかなり気が通りやすくなったとほくそ笑んでいると
新たな風水の再診情報が友人から入った。

それは財布に関する風水情報であった。

幸運を呼ぶ黄色の財布が時々新聞のチラシに出てはいるのだが
2007年財運を呼ぶ幸運の財布とは?

ここでは書けないが今週中に財布を新たにGETしたい。
古い財布は綺麗な布に包んでタンスに仕舞いこむといいらしい。

古い財布、捨てちゃいけないの?

そいして、また我が家には新たなガラクタが次々に増えるのであった。

 

投稿者 nakano : 19:36 | コメント (0)

2007年01月12日

インプラントで人生が変わる!

どうも休み明けから体の調子が本調子で無い!
昨年は1年間ほとんど風邪さえ引かないで
元気一杯に過ごしたのに!今年は?

気持ちだけでも少しでも若く保ちたいと
1月からへースタイルを少しだけ変えた。


今週は毎日インプラントデー!
年末にオペを控えたためか?それとも需要自体がかなり増えてきているのか?
インプラントのオペは何度経験しても私は毎回かなり緊張する。

これからの話は本人のプライバシーもあるので少し脚色するが実話である。

先日治療が終わられたAさんは当院でインプラントの治療を受けた。
それも4,5本でなく、かなりの本数のインプラント治療を頑張って受けられた。

最初は塞ぎがちで笑顔の少なかったAさんも最後の日には満面のステキな笑顔で
別人のように私には見えた。

そのAさんが最後の診療の日に、私に1枚の名刺を差し出した。

その名刺にはある有名なインプラントの名前が刻まれていた。


Aさんから話を聞いて私は驚いた。

Aさんは自分がインプラント治療を受けられたことで、文字通り人生が変わったと言われた。

そしてその自分の人生を好転させたインプラント治療をもっと世の中に広めたいと
今の仕事を辞めて、インプラントの会社に転職した。

家族の反対や今までのキャリアを捨て去る大きな覚悟があってのことと思う。

そして今では毎月数回は実際のインプラントのオペのアシストや
インプラントのセミナーを開催すると言われる。

驚いた!私達が欠損補綴の1手法であるが
今ではファーストチョイスと思っているインプラント治療が
Aさん、いやAさんの家族の運命を変えてしまったのだ。

私は運命はあると思っている!

当院でお会いする全ての患者様はご縁があって当院に来院される。

私はそのご縁を大切にしたい!!

人に喜んで頂ける仕事を続けていると必ず私の人生は幸せになる。

今年もインプラント治療のレベルを加速させて多くの方に
喜んでいただきたい。

Aさんの人生に幸あれ!!


投稿者 nakano : 22:57 | コメント (0)

2007年01月11日

棘(とげ)

今年に入り、仕事もプライベートも大忙し!!
昼休みも、診療後も人に会う用事が多い。

ここ数日「鍋」が続く我が家は私だけ深夜に
一人鍋!!これはこれで味がある。

大きな波が私に向かって押し寄せている。
数十年に1度のビッグウエーブ!

私はこの波を必ず乗りこなしてみせる!!!

先日いらなくなった机を運んでいた私の右手中指に
いきなり激痛が走った。

軍手を外してよく見ると、大きな棘(とげ)が見事に右手中指に
刺さっていた。

まずい!私の右手は「ゴールデンハンド」もしくは「奇跡を起こす右手」
と呼ばれている、いや自分でそう呼んでいる。

その右手が負傷しては商売あがったりである。

そろそろと棘を引き抜こうとするも、全然びくともしない。
力づくで引っ張ると、ポキンと棘が折れた。

折れても右手中指にはうっすらと黒い棘が刺さっているのがよくわかる。

この傷から破傷風でもなったらさあ大変と大声で妻を呼んだ。

診療室から麻酔の注射針を持ってきて、その針で棘を取ってもらおうと
思ったからだ。

とりあえず痛いのは嫌なので、自分で自分の右手に麻酔の注射をした。
これが右手が使えないので左手は先を押さえて、お腹でシリンジを押すという
離れ業をやってのけた。

注射針は当院のは極細で柔らかいので、中々硬い皮膚を通過しない。

裁縫で使う針を持ってきてもらって、その先をガスで焼いて消毒した。

そう言えば私が小さい時、何度も何度も棘が指に刺さり
母親に同じような処置を受けたものだ。

刺抜き(とげぬき)も私が子供の頃は各家庭には必ず常備されていた。


それがいつから私達の子供達は指に棘を刺さなくなってしまったのか?

木に触れ合う機会がないのだろうか??


そんな昔の干渉に浸りながら、妻が私の中指の棘は何とか抜いてくれた。

抜き去って初めてわかったことだが、棘は1cm近くも指に入り込んでいた。

抜いた血だらけの1cmもの長さの棘を見た私は、顔から血の気がうせるのを感じた。
急に気持ちが悪くなってきた。
さっきまで麻酔をしているときの私のあの元気はどこへ行ったのか?

だから男は駄目なのだ!!

投稿者 nakano : 22:51 | コメント (0)

2007年01月08日

ロッキー バルモア

昨日は岡山で朝から大雪が舞う悪天候!
その中での同門会の新年会も無事終了!
体調不良にアルコールが入りたったワイン2杯で
私の顔はまっ赤っか!!かなり新年から恥ずかしい!!


ハワイ旅行記最終章!
私は旅は、自分の既存の殻を破り新たなステージへと
向かわせてくれる最高のチャレンジだと思っている。

そのために必ず大きなチャレンジを自分に課してそれを楽しむ!

今回のハワイでのチャレンジは当初は
ハワイでの運転免許の取得を考えていた。

ハワイは観光地であるので2つの価格が存在する。
1つ目が観光客用の価格と、2つ目が現地のロコの価格である。

その価格はカマアイナとかクアアイナとか呼ばれ
ホテルもゴルフ場もかなりの格安の地元ロコ用の価格を出していて
地元の新聞にはその安い料金が掲載されている。

ハワイで運転免許を取ると、その免許証がIDとなるために
何と日本に住んでいても、その現地のロコの価格が適応されるのだ。

安い料金に人一倍敏感な私はその料金の適応となるためだけに
ハワイでの運転免許証の取得を考えた。

しかし年末年始はかなり込み合っていて今回は免許の取得は
あきらめないといけなくなった。

それでは何にチャレンジしよう!

スカイダイビングはもう一生したくないし、ハワイの銀行で銀行口座を作ることにも
そんなに興味は無い!

家族と過ごす時間も大切だし、何せ限られた日程の中でのチャレンジ!!

そんな時、新聞で映画の上映予定を見た。

私達のホテルから車で10分のところにカポレイと言う名前の街があり
そこには映画館があった。

私が見ても少しは理解できる映画はないかと新聞を汲まなく読み進めた。

あった!

「ロッキー バルモア」

何とあのシルベスタスタローンは60歳を越えた今、またまたロッキーの最新作に
挑戦したのであった。

凄いチャレンジ!!

私は30年前の13歳の中学生の時に初めて「ロッキー」の映画を見た。

その飽くなきチャレンジと、映像と、あのロッキーのテーマ曲に完璧なノックダウンを
食らった一人がこの私であった。

映画に影響を受けて、フィラデルフィアのような階段を駆け上り、拳を突き上げたり
生卵を3つガラスのコップに割って飲み干したりしたものだ。

そのロッキーが帰ってくる。

私は何か運命めいたものを感じた!!

食事から帰り、家族はホテルの部屋に送り届けて
私だけ隣町のカポレイへと向かった。

夜の10時を過ぎるとハワイの田舎の道には車どおりは
かなり少なくなる。

映画館に着いた私はなるべく近くに車を止めて
回りに気を配りながらチケットブースへと向かった。

夜10時を回った映画館はそれでも多くのハワイの地元の若者で賑わっていた。

定刻になり映画は始まった。

すぐに打ち合いのシーンを期待した私だが
親子の問題や無くなった奥さんの問題を含みながら
話は展開していった(はずだ?)

ほとんど英語が聞き取れない!

シルベスタスタローンはぼそぼそと話何を言っているのか
ほとんど理解ができない!

その内にやっとボクシングのシ−ンとなった。

60歳を過ぎたロッキーの裸が妙に目に痛い!!

「痛々しい!!」

現役チャンピオンとのエキシビションマッチが無理がありすぎる!!

「無理無理しい!!!」

それでも私は泣いた!!

ハワイの田舎のカポレイの映画館で恐らく館内唯一の日本人だった
この私はシルベスタスタローンからしっかりとメッセージをもらって
そして泣いた!!

「お前、幾つになってもチャレンジを忘れるな!!」

映画の中で彼は私に終始こう話しかけていた。

 

投稿者 nakano : 20:06 | コメント (0)

2007年01月07日

ハワイの食

私は歯医者で食に関しては
仕事柄かなりこだわりがある。

ハワイの食はまずい!と言う噂は間違いで
正しくは「ほとんどのものがまずい!中にはうまいものもある!!」
これが真実である。

うまいレストランも存在するが、うまくて安いレストランは
ワイキキには皆無であろう。

たとえコオリナ地区に滞在しようが私は毎晩のようにホノルルのレストランを
予約して、そして車で向かった。

初日は和食の寿司、それもカリフォルニアロールが食べたいとの家族の
要望で定番だが「ワサビ ビストロ」を予約した。

2日目の夕食はハワイらしいパシフィックリムをとの要望に
今回はニーマンマーカスに入っている「マリポサ」を予約した。

3日目は、またまた中華に戻り、芸能人との遭遇率の高い
「麒麟」の本店に向かった。

4日目はニューイヤーイブなのでホテル近くに「ロイズ コオリナ」で
カウントダウンの食事をした。

夕食がかなりボリューミーなので朝食は毎朝フルキッチンで私が作った。
とはいえ牛乳とコーヒーとカットしたフルーツは並べるだけ!
唯一の火を使った調理は卵料理!

以前シドニーで失敗した同じ過ちをしないようにベジタブルオイルを2,5ドルで購入した。
これが一番安いオイルだったがかなりデカイ!!

フライパンを熱して私が作った料理は「サニーサイドアップ」
単なる目玉焼き!

ホノルル到着翌日の朝食の目玉焼きを作っていたときに事件は起こった。


換気扇のスイッチの入れ方がわからなかった私はそのまま調理を進めた。
油は使っていたので、シドニーの時のように煙がモウモウということは無かった。

しかし少しの煙を感知して?大きな音で非常ベルがいきなり鳴り始めた。
朝一番ホテル中に鳴り響く大きな非常ベル!!

すぐに係りの人が部屋に入ってきたのだが、その場で第2の悲劇は起きた。

係員の前で私は「アイ クック!」などと訳のわからない英語を話しながら
おもむろに熱したフライパンに流しで水を掛けた。
そしてそこで一気に水蒸気が発生してキッチン第2の警報機を刺激した。

結果として第2の警報機まで鳴り始めた!!

「オ−マイガーッ!!」
警備員のおじさんが大きな声で叫んだ。

でも解除のスイッチを押せば、すぐにこのけたたましい警報が止まると私は信じていた。

もう一人部屋に来た係りの人は、大きな下敷きで一生懸命警報機の回りを扇ぎ始めた!

どうやら警報機の回りの煙が無くならないとこの警報は止まらないらしい!!

今度は私が叫んだ!「オーマイガーッ!!」

昼食はホテルの部屋の調理は躊躇した私は近くのショッピングセンターで
数軒のレストランを見つけた。

初日がタイ料理!2日目はハワイ風プレートランチ!3日目はベトナム料理!!

そこで家族からクレームが来た。

「訳のわからないものばかり食べている!もっと普通のものが食べたい!!」

「でもここはハワイ!エイジアンフードが一番うまいよの!!」と言いながら
私の食のこだわりは続くのであった。

投稿者 nakano : 23:05 | コメント (0)

2007年01月06日

コオリナリゾート

関空発のJALは定刻にハワイホノルル国際空港に
到着した。

イミグレを短時間で通過して荷物を受け取り空港の外に出る。
その明るい日差しに気分は否応無く高まる。

とりあえずホテルまで移動しようとハーツレンタカーの営業所に向かった。


今回の年末年始家族一同ハワイ旅行は「低予算」のために
ホテルは通常のホテルではなく、タイムシェアと言う週単位の
コンドミニアムの所有権利を持つところに体験宿泊を申し込んでいた。

申し込んだホテルは「コオリナリゾート」
以前JALのホテル「イヒラニリゾートスパ」があったあのコオリナ地区にある。

このホテルでの家族4名が泊まれる広いお部屋の4泊の宿泊と
フルサイズのレンタカー4日間が付いてお値段は何と499ドル!!

499$!!


家族4名が4泊してレンタカーまで借りて6万円程度!

オーーーッ!!安い!!安すぎる!!!

テレビショッピングのように興奮する私!


もちろん体験宿泊の中で90分程度このタイムシェアの話を聞くことが宿泊の条件となる。
しかしこの90分の話を聞くだけで50ドルの商品券までもらえると言う!!

絶対行かなくちゃ!!

ホテルの部屋は昨年の新築でとても綺麗だった。

どう考えても我が家より広いリビング!我が家より広いバスルーム我が家より広いベッドルーム!
キッチンはフルキッチン!電子レンジもオーブンも全てがアメリカサイズ!!
電子調理器に全ての食器も備え付けられている。
そしてラナイと呼ばれるハワイのベランダの外にはハワイの風が
そよそよと吹いていた。

ホテルの外は全米女子オープンも開かれる由緒あるゴルフ場!
そしてここにはワイキキのような喧騒はなく、風の音にゆっくりと
耳を傾ける休日が可能だった。

このホテルまでワイキキから車で30分と聞いていた。
しかし飛ばしても40分はかかった。
雨が降ったり夕方のラッシュに巻き込まれると1時間は片道でかかった。

道に迷って高速の降り口を間違えるとさらに10分が片道でプラスされた。

ある日は私はお昼にワイキキにあるチャイナエアーの営業所に
今回のチケットの条件の変更に伺った。

雨の渋滞でチケットの条件を変えるだけで3時間の時間を往復で要した。

その夜は家族でワイキキの中華料理店を予約していた。

往復で2時間かかった。

毎日毎日の車の運転が私のハワイの貴重な時間を続々と消費していった。

そしてプールにも海にも一度も入らない、ワイキキビーチには足さえ踏み入れない
私達の家族の年末年始ハワイ家族旅行は始まるのであった!!

投稿者 nakano : 18:14 | コメント (0)

2007年01月04日

そしてハワイ!

しかし、ここまでトラブルが続くと
妻の言葉が耳に痛い!
「ブログに書くネタをあなたは無意識のうちに
探してるんじゃないの?」

うーん!私の潜在意識は一体どのような答えを
期待しているのであろうか?


とりあえず数時間は結論が出ないと聞いてラピートで難波の街に
出ることにした。

関空から難波まで30分強!お金も”はるか”より”はるか”に安い!!

難波の街で時間をつぶしていた私の携帯に
JALから電話が入った。

今日の夜発の関空ーホノルル行きのJALの
直行便を4席特別に用意してくれるらしい。


凄い!

私達の元もとの予約は関空ー台北に過ぎない。


それをあのJALは年末のドル箱と言うべきホノルル線を
私達のために4席も用意してくれると言うのだ。

本来なら3時間掛けて台北に飛んで、そこで数時間待機して
乗り継いでチャイナでホノルルまで飛ぶ予定だった私達が
いきなり直行便に乗れるとは!

ついている!


「瓢箪から駒」とはこの事だ!


夜10時発まで時間があるので
難波の街で夕食を食べて映画を見ることにした。

私が選んだ映画はクリントイーストウッド監督の「硫黄島の戦い?」

映画の出来は凄かったが、
素直な子供の感想!

「ハワイに行く前に見る映画じゃない!」

その通りであった。

JALの好意で取り戻しはずの父親の威厳が、ここでまた少しダウンした気がした。

しかし最近、戦争映画が非常に多いのは
「私達が戦争に向けて何かの情報操作を受けている!」と感じているのは
私だけであろうか?

ギリギリに関空に戻った私達はJALのホノルル線の
2階席のこれもまたJALの取り計らいで足元が凄く広い
非常席の前の席で快適なフライトを過ごすのであった。

ホノルルまで8時間の旅!
8時間後には私はワイキキのビーチにいるはずだった!!

投稿者 nakano : 20:47 | コメント (0)

2007年01月03日

お正月はハワイ?

新年あけましておめでとうございます。
このブログを読んで頂いている全ての方が
豊かな良い1年を過ごせますようにお祈り申し上げます。


12月28日の早朝に私は家族と共に
関西国際空港へと向かった。
家族でお正月休みをハワイで過ごすためだ。

いつも忙しさにかまけて全く家庭の役割を果たしていない
駄目オヤジであり、駄目ダンナの私も、年末年始の旅行だけは
父親と夫の威厳を保つために、我が家庭では最も大切な行事の一つとなる。

しかし海外旅行の達人を目指す私は通常のツアーや日本国内で買う
チケットには全く興味が無い。

私は達人としていかに安く快適な旅をするかに極端にこだわる。

ゴールデンウイークやお盆のシーズンはいわば日本だけのハイシーズンであって
海外では全くのハイシーズンでは無いので、かなり安いチケットやホテルの予約も可能だが
年末年始だけは世界中どの国も同じ!

特に好景気にわくアメリカのメインランドから大量に観光客が来る
ハワイはホテルを押さえるだけでも大変となってくる。


条件が厳しくなればなるほど燃えるタイプの私は
今回の年末年始ハワイ旅行も通常のツアーの半額以下での
条件でホテルとエアーとレンタカーを組み立てた。

エアーは最終区間が残っている昨年夏にシドニーに出かけたチケットで
台北まで出かける。そこで台北発のCI(チャイナエアライン)でホノルルに向かう。

ホテルはタイムシェア−のコンドミニアムの体験宿泊を申し込んだ。


さすがに12月も28日となると関空は結構込み合っている。

今回台北まで向かうエアーはEG便!日本アジア航空だ。
ソウル発のANA系が全滅となった今、私に残された道は
台北発のJAL系の格安海外チケットしかない。

JAL系のエアーで度々トラブルに見舞われていた私達は
大事を取って出発時間の午前10時の2時間前にはきちんと空港に来ていた。

そしてカチャカチャ入れ替わる出発便の案内を見て驚いた。


EG217便 関空ー台北 欠航


うーん!欠航?

遅延(デレイ)は当たり前ではあるが欠航なんて?なぜ??

JALのカウンターで話を聞くとグアムからの機材が到着しないことになり
他の機材も出払っているために10時発の台北行きは欠航!
午後便に振り返ると説明を受ける。

「いや!ちょっと待って下さい!!私達は台北で乗り継ぎがあるので
他社便に振り替えをお願いします。」

「それがどの便も満席なんです!」

「それじゃー私達にはどのような選択があるんですか?」

「午後の台北行きに搭乗してもらって台北で1泊!ホテルはこちらが用意します。
それか4名一緒でなくてバラバラでハワイに向かってもらうかどちらかです。」

「いやレンタカーの予約もホテルの件もあるし、台北でわざわざ1泊するのは
困ります、また家族旅行なので別々のルートも厳しいです。」

「上司と相談します!」

と一人1500円のお食事チケットを4枚手に握らされた私達は
少し下の階で休んでいて下さいと言われる。

カウンターの横の日本人男性は、欠航したことにかなり腹を立てていて、
カウンターを大きな音を立てて叩いたりどなったりしている。


こんな対応は子供の前でしたくない!しかしハワイに行けなくなるのかと
家族の視線が少し痛い。

朝ごはんを食べていなかった私達は3階の食堂街に進んで
「一番高いものを食べていいよ!1200円?駄目駄目もっと高いものを頼みなさい!!」

と朝から天ぷら屋さんに入り、他の人が和朝食を食べている中で
豪勢に天麩羅三昧に浸るのであった。
(これが貧乏臭いうえに朝から天麩羅はかなり胃にもたれるのであった)

天麩羅を食べてカウンターに戻り数時間待っていても全く埒が明かない。

その内に午後の台北行きの出発便が近づいてきた。
しかしこの便に乗っても乗り継ぎで今日中にはハワイ便に乗れない。

28日の大阪は朝方は良かったものの午後から夕方にかけて
だんだん風が強くなり、そして寒さも厳しくなっていった。

12月28日の午後6時、私達は難波の法善寺横町の水掛地蔵にお参りしていた。

その時間既に台北ではチャイナのハワイ便は出発していた。
果たして私達の運命はいかに??

(続く)

投稿者 nakano : 17:43 | コメント (0)