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2009年11月30日
なかの歯科インプラント友の会
東京のある出版社から
私に出版依頼の電話が入る。
今までの私なら、喜び勇んで
すぐに飛び付く所であるが
今の忙しさを考えると、新たに
1冊の本の原稿をまとめるなんて
私にとっては自殺行為に
近いものがある!
チャンスの髪は前髪しかいかないと
言われるが、今の私が出したい本は
実は本では無い!!
歯の大切さや、噛むことの大切さを
伝える「マンガ」か「絵本」を私は書きたい!!
書くと言うか?絵本かマンガの
監修をしたい!!
私たち歯科医師は「噛む」ことの重要性を
きちんと伝える努力をしているのか?
はなはだ疑問である。
今年で3回目となる、なかの歯科インプラント友の会
食事会が、11月26日に岡山全日空ホテルで
開催された。
当日は当院でインプラント治療を受けられた28名の方が
食事会に参加をされた。
この食事会を企画した目的は、単に、
患者さまに感謝の気持ちを伝えることと、
共に美味しい食事を楽しみたいと言う
それだけだった。
私たちの仕事は単に虫歯や歯周病を治すだけでは無い。
口から食べることをサポートする、食べる楽しみを
提供することも、私たちの大切な仕事でもある。
しかし、食べる楽しみと言いながらも、私たち
歯科医院のスタッフは、実際の患者さまと
共に食事をする機会がないことに私たちは気がついた。
そして、患者さまと共に食事を楽しむ食事会を
行おうとこのインプラント友の会食事会が開催された。
わざわざお忙しい中、集まって頂いた皆様に
喜んで頂きたい!
そう思い、毎回、スペシャルゲストを食事会ではお呼びしている。
第1回のスペシャルゲストはプロのマジッシャンのハッシー!
目の前で見るプロのマジックに皆が度肝を抜かれた。
第2回目のスペシャルゲストは、ちくわ笛の住宅さん、
県知事選の後なので、当日まで来てくれるのかどうか?
はらはらしたことをよく覚えている。
第3回目となる今回のスペシャルゲストの選考は難航を極めた。
プロのミュージシャン、オペラ歌手、落語家等、
多くの候補者の中から選ばれたのは、
第1回目に拍手喝采を浴びたプロマジッシャン、
ハッシーだった。
そんなハッシーに、今回はマジックで挑戦するものがいた。
その挑戦者とは?
何を隠そう?この私。
私も歯医者の端くれ、手先の器用さには
少しだけ自信がある。
インターネットでマジックの勉強をして、
アマゾンで1冊7800円もするマジックの教本を買って
そして、ハッシーに少し、いやかなり教えてもらって
私のマジック初デビューが決まった。
その日から私は、トランプを肌身離さず持ち歩き
何度も何度も練習を繰り返した。
本番の2日前、診療が終わった後、私は
2つのカードマジックをスタッフの前で披露した。
私としては上々の出来と思った。
そんな私にスタッフは
「院長、見えていますよ!」
「もっと練習したほうががいいと思います!!」
さて本番の出来は?
でもマジックが出来ると、
飲み屋で女の子にモテそうで
何となくうれしい!!
2009年11月28日
池口恵観先生
ソウルの友人オーさんから
ダンボール箱1杯の食料品が
届く!
全ての食料品が、韓国らしいもので
ハングルの表記しかない!
これは何?あれは何?と家族で
楽しみながら食べるのはとても楽しい!!
でもその中で1点だけ、お酒か?お水か?
それとも化粧水かわからないものがある。
飲むべきか?顔につけるべきか?
真剣に悩む!!
私はある意味で、人との出会いには凄く
恵まれていると思っている。
6年前、私はあることで真剣に悩んでいた。
宙ぶらりんな状況で、前にも後ろにも進むことが
できないで、本当に悩んでいた。
その悩みを、ある医師の先輩に相談したところ
その先輩から池口恵観先生をご紹介された。
池口恵観先生は、室町時代から続く行者の家系で
今は鹿児島の最福寺の住職をされている方だが
岡山大学医学部の客員教授でもあり、
医学博士でもある。
6年前に、池口恵観先生は岡山グランヴィアホテルに
来られたときに、私は初めて池口先生とお会いしてお話を
聞くことができた。
すると不思議なことに、当時の大きな悩みは
先生のおかげで、すぐに解決できた。
この6年間、鹿児島の最福寺にお参りに行こう行こうと
思いながら、忙しさにかまけて行けないでいた。
そして、先日その先輩とお話をした時に
「近いうちに、もし鹿児島の最福寺に行かれるなら、
ぜひご一緒させてもらいたい!」とお話をした。
するとこれも凄く不思議なタイミング!
「池口先生が来週岡山に来られるので、食事会に
参加できるように、私が口を聞いてあげる!」
と内輪で開かれる食事会に、私を特別に参加させて
もらえることになった。
岡山を代表する料亭「I」で開催された食事会に
参加された顔触れは凄かった。
岡山大学医学部を代表する錚々たる面々!
○○医療センター長!○○科教授!!
90%が医師の中で、歯科医師はもちろん私ひとり!
ただ救いは、ほとんどの先生が岡山大学医学部出身だったこと!
岡山大学歯学部出身で、同窓会の会長をしている私を
「医学部も、歯学部も、兄弟みたいなものじゃないか!」
と優しく受け入れてくれた。
しかし、医療の最前線にいるはずの医師の先生方と
お寺の住職である池口恵観先生との組み合わせは
最初は凄く違和感を感じていた私だが
多くの先生と話をしていて、その考えが間違いだと
悟ることになった。
「現代医学には限界がある。」
「どんなに医学が進歩しても、助けられない人がいる。」
「医師なるものは、施しの気持ちが重要である。」
私たち、歯科医師と医師との大いなる格差を感じる
時間でもあった。
医師の背負っているものは、歯科医師の背負っているものより
はるかに重くて重要である!!
私が持参した池口先生の著書に池口先生が
サインをしてくれた。
そのサインには「背暗向明」と書かれていた。
どんな時でも明るい、光のある方に一心不乱に
進みなさいという意味。
そういう気持ちでやりなさいと言われた。
6年ぶりに私が陥っているある苦難も
この言葉だけで解決できる気がしてきた。
2009年11月24日
ソウルの禁断の夜!
連休明けの火曜日
トラブルと大きな問題が
レンチャンで起こる!
問題の本質を見失わないように
慎重に対応を進めるも、
心にで出来たシャドーはどうしようもない。
なぜ私にばかり?
私はこのトラブルを、何とか自分の糧にしたい!!
私のインプラント治療の師匠は、何名かいらっしゃるが
北の札幌のT先生と、南の博多のG先生は、その中でも
両横綱である。(いつもお世話になり本当に
ありがとうございます!)
そのG先生が指導する、韓国のスタディグループの
結成10周年の記念講演会がソウルであると言うので
私は日曜日のKEで岡山空港からソウルへと向かった。
日本からは40名の歯科医師がソウルに行くと聞いた。
ほとんどの先生が土曜日から2泊3日で出発する中、
私は同窓会の仕事のため、土曜日に留守にすることが多いため
今回は日曜日と月曜日の1泊2日の強硬軍となった。
「会場のヨイドまで、どうやって来ますか?」とG先生に
聞かれた私は、「空港から何とかしてでも行きます!」
と元気に答えた。
ハングルが読めない私は、岡山空港のラウンジで
PCから、インチョン空港からヨイド行きのリムジンバス
を探したが合えなく断念!
何とかなると腹を括って、インチョンに出発!!
私がインチョンに着いたのは11時30分であるが
プログラムによるとランチタイムは13時40分まで!
急がなければランチ抜きになる!
そう思った私は、電光石火の早業で入国審査を済ませて
ヨイド行きのバスを探し当て、ヨイドに向かった。
ヨイドは広くて、バスの停留所から、会場のビルまで
かなりの距離があったが、鼻が効いたのか?腹が減っていたのか?
不思議なことに会場のビルを私はすぐに探し当て
肝心のランチにあり付けることが出来た。
今回の講演会は、ほとんどが韓国の歯科医師の先生の
発表だったが、これが予想をはるかに上回るレベルだった。
インプラントは当たり前、CT撮影も当たり前、矯正も
矯正のためのミニインプラントもバンバンと行う!!
咬合も咬合器の使い方も凄かったが
私が一番感心したのが、基本治療の凄さだった。
G先生の教えが浸透しているのか?
歯科の基本をきちんと押さえた治療に
私は正直自分が忘れかけていたことを
思い出すことが出来た。
インプラントやCADCAM、マイクロ等の最新のテクニックが
日本でも持て囃されているが、一番大切なことは、
やはり基本治療である。
日本の歯科が失いかけている何かが
ここ韓国の歯科にはあった。
また女性の歯科医師の先生が何と
エネルギッシュでパワフルなことか?
日本の女性の歯科医師も韓国の女性の先生に
負けてはいられない!
全てのプログラムが終わり、韓国の先生と
日本の私たちとの懇親会、飲み会となった。
テーブルには多くのキムチが並べられ
私が大好きなプルコギが並んでいた。
私が座ったテーブルには、飲み物は韓国の焼酎(ジンロ)
と日本酒しかなかった。
韓国の先生の、飲みっぷりは、それはそれは凄かった。
焼酎をそのままグラスで、乾杯し続けているかと思うと、
次に、ビールに焼酎を混ぜ出した。
最後は、グラスにビールと焼酎とウイスキーを混ぜて、
ボム(爆弾!)と言いながら飲み始めた。
私は基本的に焼酎と日本酒は禁忌であるが
G先生から「縁起ものだから飲みなさい!」と
言われると飲まない訳にはいかない。
酔い潰れそうな私の横に、男前の
韓国の歯科医師の先生が座った。
兵役逃れで問題になったイケメンの韓国の
俳優さんに似ていた。
その先生と私は、片言の英語で話をしていたが
韓国では普通なのか?それともそのイケメン先生だけの
癖なのか?
その先生は、私に話しかける前に、
必ず私の太ももに、そっと手を置いた。
何度も何度も、私の太ももに手を置いた。
ソウルの禁断の夜は、まだ始まったばかりだった!!
2009年11月10日
祝!18000!!
午前中も午後も
かなり困難なインプラントのオペ!
アシストしたスタッフの頑張りで、
両オペとも無難に終わるも、
体中に汗を掻いてしまい疲れ果てる。
先日の岡山歯学会のランチョンセミナーのY先生の話で
インプラントのオペの困難さを再考することができた。
インプラントのオペに、決して簡単なオペはない!
だから細心の注意を払い、全力を掛ける!!
先日から、私はソワソワとしていた。
それは当院の記念すべきカルテナンバー18000番が、
カウントダウン状態だったからだ。
当院は18年前の4月に、この地で開業した。
開業した初年度は、立地の悪さからか?知名度の低さからか?
患者さんがほとんど来院されなくて、特に1年目の夏の暑い時は
一時期、ほとんど患者さんが来院されない時があって本当に心を痛めた。
ここだけの話!
私は開業してわずか3ヶ月後、1年目の夏に
近所の不動産屋さんを訪ねて、今の土地を売って
別の土地が買えないかと相談していた。
この場所では商売にならないと、わずか3か月で
匙を投げたのだ!(心底情けない私だった。)
そんな私の不穏の動きを、近くのある歯科医師の先生が耳にして、
かなり厳しく叱られた記憶がある。
それで移転も出来ない!ここで腹を括るしかないと
決断して、それから本気で頑張れた気がする。
1年目の頑張りは2年目からは徐々に数字になって現れた。
2年目からは、こんな不便な立地にも関わらず、
口コミで多くの患者さまに来院して頂いて、
嘘のように忙しくなった。
当初3台だったユニットは、4台になり、5台になり
7台になり、10台になり、そして11台となった。
当院は18年間、右肩上がりを続け、記念すべき
18000番目の患者さまが来院されるのが
時間の問題となっていた。
簡単に18000と言うも
この数字は大きな意味を持つ。
普通の歯科医院は、半径1,5キロからほとんど全ての
患者さまが来院される。
だから開業する前は必ず市場調査を行って
人口が多く、歯医者が少なく、見込み来院数の大きなところが
有望な開業立地と言える。
しかし、当院は違った。
18年前の開業時に、モリタと言う日本で最大級の
歯科メーカーに市場調査を依頼したところ
1日予想来院患者数はわずか17名であった。
歯医者がこれほど多くなった今ではなくて
18年も前のことである。
理由は簡単だ。
当院の周りには余り人が住んでいなくて、
当院から半径1、5キロの円をコンパスで書いて、
その円の中に含まれる人口を計算しても
わずか15000人もいなかったのだ。
その癖、歯医者は多くて、半径1,5キロ以内に
何件もの歯医者がある。
いったいどこから当院に来院されるのだろう?
そう不思議に思った私は、今までの18000名の
調査が大切と大枚を叩いて、GISマーケティング調査を行った。
GISとは、コンビニやマクドナルドの出店の時に
普通に使われている手法であるが
このGISを使うと、その店舗には、どの地域から
お客様が来店されているのか?
どの地域が強くて、どの地域から少ないのか?が
一目瞭然となる。
そのGISの結果を見て、驚いた!
「歯科医院では、ありえません!
と言われた。
当院の場合、患者さまは岡山市内全域から
また岡山県北部からも多くの方が来院されていた。
歯科医院では普通1、5キロの円を書けば
ほとんどの患者さんの住む地域がそれに含まれるのだが
当院では、その大きな円は5キロ以上になっていた。
本当にありがたいことだ。
「勝って兜の緒を締めろ!」では無いが
今までよりレベルアップした歯科治療サービスを
提供するのは院長の私の仕事でもある。
「18000番目の患者さまには、何かプレゼントでもしますか?」
スタッフが私に尋ねた!
「そうだな!花束でも贈って、記念写真を撮りたいな!」
そう答えた私に
「院長、その方が、もし予約外の飛び込みの患者さんだったら
どうしますか?」
「そうだな!予約外で、『歯が痛いから!すぐに診てくれ!』
と飛び込みで来られたに、
『おめでとうございます!あなたは当院の記念すべき
18000番目の患者さまです!』と言って
花束を渡すのは、何だか気まずいよな!!」
「どうしよう?」
人間の思考は現実化する!
心配し過ぎると、それが現実に起こるのも
単なる引き寄せの法則に過ぎない!!
何はともあれ、18000番目の患者さまの来院に
私は心より感謝したい!
ここまで当院を支えてくれた18000人の患者さま、
いい加減な院長をいつもバックアップしてくれている当院のスタッフ達、
そして妻を始めとする、私の家族、
皆さまには感謝の言葉しかない!
本当に、ありがとうございます!!
2009年11月08日
一日一生
いつもお世話になっている
散髪屋さんで、散髪と白髪染めを行う。
自分の頭はいったいどこま白くなっているのか?
大きな不安に感じながらも、もう自分自身の頭だけでは
勝負できないところまで現状は来ている。
禿げよりはましかと思いながら白髪に嘆く!!
土曜日の夜、翌日の日曜日に開催される
岡山歯学会のランチョンセミナーの講師を勤めて頂く
横浜のY先生との懇親会!
数年前から岡山大学歯学部で開催される
岡山歯学会に岡山大学歯学部同窓会は
ご協力をさせてもらっているのだが、
今年の役割は、ランチを食べながらセミナーを
聞く形式のランチョンセミナーの担当。
セミナーの講師に私はJIADSと言うスタディグループの
講師をされている横浜のY先生を推薦させて頂いた。
その経緯もあり、ランチョンセミナーの座長を私が
努めることになった。
(学会の座長は、とても名誉ある仕事である。)
そのY先生を、同窓会の幹部で土曜日に
ご接待しようと言う訳だ。
Y先生と、5名の幹部が、岡山のある中華料理店に
集まった。
私自身は、翌日のセミナーの打ち合わせをしようと
抄録を持参していたのだが、私たち5名は
すぐにY先生のお話に引き込まれた。
Y先生は、再生医療の分野では、日本でもトップクラスの
実績をお持ちの新進気鋭の先生だが
お付き合いする人たちも凄かった。
剣道日本一の方や、プロフェッショナルの登山家の方
千日回峰行を行った仏教家の方。
全ての話が
「人はどう生きるべきか?」に繋がる。
トップクラスの人間は、トップクラスの人たちと
付き合うのものだ。
今、自分が付き合っている人たちが
自分の今のレベルを示しているのだ。
その点では、さすがにY先生の交友関係と
実際の行動は凄い!
Y先生は、ある目的で、エスカレーターも
エレベーターにも決して乗らないと聞いた。
診療室はビルの5Fにあるのだが、医院のスタッフは
エレベーターを使った時点で即刻クビになると言う。
今の日本人は、便利なことに慣れ過ぎている。
エレベーターを使うことに慣れ過ぎた人間は
物判断する時に、楽かそうでないかで
判断する傾向にある。
だから肝心なところで判断を誤らないために、
絶対にエレベーターもエスカレーターも使わないのだ。
Y先生の深ーい話は続々と飛び出して
私たち5名はY先生の懐の深さに本当に驚いた。
このまま何時間でも話を聞いていたい気分だったのは
決して私だけではないはずだ。
凄い話や、面白い話、深−い話を聞いても
単に聞くだけで人生を変えることはできない。
やはり行動を変えなければならないのだ。
せっかくのY先生の深い話を少しでも
広めようと私は、その日からエレベーターと
エスカレーターを利用する安易な習慣を変えることにした。
絶対に階段を使うのだ!!
決めた以上は守るのが男だ。
日曜日の早朝、理事評議員会は
朝の8時30分開始!
歯学部の正面玄関から入った私は
4階の第一講義室を目指した。
ふと我に返ると、私は第一講義室の
前に来ていた。
「あれ?
今、階段で登った?」
少しだけ記憶喪失になった私!
習慣を変えるのは本当に難しい!!!
2009年11月06日
いい歯の日のイベント
新型インフルエンザの影響で
歯科衛生士学校の1年生の
見学実習が突然キャンセルになった。
私が授業を受け持った彼女たちの
成長を楽しみにしていただけに
とても残念ではあるのだが、
私たち歯科医師や歯科医院のスタッフの
新型インフルエンザのワクチン接種は
いつになれば順番が来るの?
優先順位がどこまでも低い私たち!
凄く寂しさを感じる。
昨日から、いい歯の日のイベントが
当院と関係の深い施設で順次開催され始めた。
11月8日は、「いい歯の日」
毎年恒例のイベントも10年以上続いている。
延べ人数で言えば、1000人を超える高齢者の
方を前に歯科のイベントが続いているのは
ひとえに当院のスタッフの頑張りの賜でしかない。
行動を初めて起こすためには、大変なエネルギーが
必要なものだが、継続するのにも大きなエネルギ−
がいるものだ。
今回は新型インフルエンザの流行で
開催が危ぶまれていた「いい歯の日」のイベントだけに
無事始まってほっとしている。
「いい歯の日」のイベントは、高齢者の方に
噛む大切さや、食べる喜びを再認識してもらって
いつまでもお口からものを食べて、元気になって
もらうために、スタッフは、クイズやトークで
会場を盛り上げて行く。
当院では長続きしている他のイベントもある。
例えば、妊娠中の女性を対象とする
「母親教室の歯科版」である。
この母親教室は、18年目に入り、毎月1回は行っているので
何と200回を超えた。
延べ人数で言えば、4000人近い妊娠中の方に
私と当院のスタッフは、話をしている計算となる。
数年前から、当院の子供予防クラブ
「ミガキッズクラブ」のイベントも始まった。
また当院でインプラント治療をされた方と
共に岡山全日空ホテルでお食事を楽しもうという
「なかの歯科インプラント友の会」も今年3回目を
迎えて、益々ヒートアップしている。
イベントを長続きさせるには、あるコツがある。
それは優秀なスタッフに任せることだ。
忙しい院長が先頭に立って陣頭指揮を取るようでは
決して長続きしない。
「ミガキッズクラブイベント」も、「なかの歯科インプラント友の会」
のイベントも、今ではほとんど当院の優秀なスタッフが仕切っている。
しかし、残念なことに、当院で開催したイベントが
全て長続きしている訳では無い!
短命に終わったイベントもある。
当院は、開業してしばらくは、毎月一度、
その月に初診で来院されたお子様とお母さまをお呼びして
「子供の虫歯予防のための母親教室」を開催していた。
当初は、もの珍しも手伝って、多くの親子に参加してもらった。
「母親教室」の内容は、日本一の小児歯科と言われていた
岡山大学歯学部小児歯科学教室の完全なるパクリであったのだ
内容は、素晴らしかったと私は思っていた。
無料でカリオスタットと呼ばれる虫歯検査を行って
面倒だったが、参加者に結果については私のコメントを
付けて送っていた。
私が一生懸命頑張りすぎて暑苦しかったのか?
それとも若さの故、至らない点が多かったのか?
次第に参加者は減少した。
ある月に、わずか1組だった申込者の
あるお母様とお子様は、当日1組だけと知って
その場で私の話を聞かれないで、そのまま帰られた。
そのことがきっかけで、「子供の虫歯予防のための母親教室」
は終わった。
「晴れてよし 曇ってもよし 富士の山
もとの姿は かわらざりけり」
山岡鉄舟の言葉が今となっては、深く心に染みいる。
「多くの参加者が来てもよし 少ない参加者しかいなくてもよし
歯科医院のイベント
私たちがイベントを開催する目的は、決してかわらない!」