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2005年04月04日

歯医者の危機管理

昨日は大変な1日となった。
夜関西空港に降り立った私はいつものように
「はるか」で新大阪まで帰る予定だった。
しかし私が乗る予定の19時48分を過ぎても「はるか」は
ホームに来なかった。

しばらくしてアナウンスがあり新大阪の向こうで人身事故があり
「はるか」の運転は見合わせていると言う。
このままでは乗り継ぎの「のぞみ」に間に合わないので
ラピートで難波まで出て新大阪に向かおうと思ったが
JRの駅員は払い戻しはできないと言う。
納得できない数十名が駅員に詰め寄り大混雑となってきたために
駅員に話もできないまま運転の再開を待つ!
しかし一向に状況説明のアナウンスはほとんど無く
遠方に帰る予定の人たちに苛立ちが募る。
駅員や乗務員や果ては掃除のスタッフにまで詰め寄る人もいたが
「状況は全くわかりません」の一点張り!

「はるか」が1時間以上動かないのに、ホームの横では関空快速は
大阪まで通常通りの運転を行なっている。
結局「関空快速」で天王寺まで出てそこから運転を再開した
「はるか」に乗り換えてやっと新大阪に付くことができた。
「はるか」の中ではアナウンスがあった。
「このはるかは19時36分に新大阪につきます、
博多方面の代替便として19時41分発の「のぞみ33号」を出します」

博多の最終新幹線は既に出ていたので博多まで帰る予定の方は
このアナウンスでほっと安心されていた。
しかしこの「はるか」は予定より7分遅れの19時43分に新大阪についた。
代替便のために「はるか」の到着を待っていると思っていた私たちは
新大阪の駅で既に代替便の「のぞみ33号」が出発したことを
聞いて驚いた。
もっと驚いたことに新大阪の駅員はその人身事故すら知らなかった。

JRの連絡体制と危機管理はいったいどうなっているのか?
事故のとき乗客に対応するマニュアルは果たして存在しないのか?

しかし私は今回の事柄から大きな教訓を得た。

今世の中ではプラス思考が流行っているが、
何でもかんでも『何とかなるさ!』と気軽に考えるだけではダメなのだ。
状況に応じて最悪の状況も考慮して準備しておかないといけない。

ビジネスでも歯科医院の経営でも診療でも何でもそう。
お気軽なプラス思考だけでは刻一刻と変わる状況に対応できない。
最悪と考えられる事態を考えて準備しておけば最悪には決してならない。

私は根本的にはマイナス思考だとよく言われてきた。
「石橋を叩いて壊す」と言われてのは私が大学に勤務していたときだ。

マイナス思考よりはプラス思考の方が建設的だが
最悪の状況を設定して準備することは必ず必要だ!と
深夜何とか岡山まで帰ってきた私は思うのであった。

しかし関西空港駅で長時間冷たい空気にさらされていた私は
完全に体調を崩すのであった。

投稿者 nakano : 2005年04月04日 21:34

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