« 夫の前歯、妻の前歯 | メイン | 摂食嚥下 »
2005年10月04日
歯科衛生士訪問歯科帯同実習
今日から4週間にわたって、歯科衛生士学校の学生さんを連れての
訪問歯科の帯同見学実習が始まった。
急速に進む高齢化社会!歯科衛生士が求められている役割も、急速に変化している。
来年4月に変更される介護保険にも「口腔ケア」が大きく入っている。
いまや国民のニーズも、そして介護のプロからの歯科対するニーズも、さま変わりしている。
歯科医師の、そして歯科衛生士の高齢者に対する歯科サービスに注目が集まっているのだ。
衛生士学校が3年生になることを踏まえてある歯科衛生士学校は
高齢者への歯科衛生士からのアプローチに力を入れている。
そのために当院に在宅での要介護高齢者の訪問歯科診療の見学と
歯科衛生士の口腔ケアの実際の見学実習の依頼がきたのだ。
午前中の診療を早めに切り上げて、チーフ衛生士のNと学生さん3名を連れて
ある方のご自宅に伺った。
その方は、かなり以前からベッド上と車椅子での生活を余儀なくされ
主にご主人と娘さんが介護をされている。
手足不自由なために完全な介護状態である。
今日の診療は入れ歯の修理と衛生士の「口腔ケア」を予定していた。
在宅で私が隅で入れ歯を調整している待ち時間に衛生士Nの口腔ケアが始まった。
大きなカバンから次々に取り出す「口腔ケア」グッズ!
100円ショップやコンビニで売られている物を工夫して使っているのには
院長である私も驚いた。
実は先日、ある全国ネットのテレビ局の番組で「口腔ケア」を取り上げる時に
当院のスライドや資料を使わせてくれないかと依頼を受けた。
実現すると今度こそ、「岡山市 なかの歯科クリニック資料 提供」とテロップが
流れると言われる。
今まで10数年間、当院の歯科衛生士による要介護高齢者にたいする口腔ケアは
本当に頑張ってきた。
あまり情報がない10年以上前から中断しないで継続していることを
私は評価したい。
テレビ取材は全国的に認められる証でもあり、お褒めの言葉と捉えたい。
これからは院長である私が次のステージへと進むべく
実際に行動を起こして、岡山の要介護高齢者の方に幸せな笑顔を提供したい。
投稿者 nakano : 2005年10月04日 22:33