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2008年02月15日
マカオで大富豪に!
市内観光は順調に進んで
予定より早く私達はホテルへと戻った。
その時間は午後2時過ぎ!
これから夕食のために集合する午後8時まで
6時間弱の自由時間となる。
ショッピングに出かけるスタッフもいれば、足裏マッサージに出かけるスタッフ
アフタヌーンティを楽しむスタッフもいる。
私はといえば一路マカオを目指した。
私はラスベガスが好きで3年ほど連続してラスベガスに行ったこともある。
あの巨大ホテル、そこで繰り広げられるエンターテイメントの数々!
そして極めつけのカジノ!!
ここだけの話だが、私は妻と共に出かけたカジノでは過去負けた経験が
一度もなかった。
しょぼい金額ではあるが、私は毎回数十万円をカジノでGETしていた。
「マカオのカジノ今回の開運ツアーの運の強さを試したい!」
そう思った私は一路マカオフェリーターミナルへと急いだ。
カジノだけでなくてHさんが書いた「香港大富豪うんぬん」の本を読んだ私は
マカオの不動産事情にとても興味があった。
マカオには大きなチャンスが潜んでいるかもしれない。
自分の目で今のマカオの現状を確認したい!
そう思った私は密かにマカオ行きを計画していた。
マカオ行きのフェリーは15分毎に出ているとガイドブックに書かれていた。
旧正月も終わっているのでフェリーは必ず空いていると私は信じていた。
しかしマカオフェリータ-ミナルは凄い人の数で大混雑していた。
3時過ぎに到着した私と妻は次に乗れるフェリーが4時半と表示されているのを
見て絶句した。
4時半からフェリーに乗るとマカオ到着が5時半!
8時にホテルで待ち合わせなので、遅くとも帰りは6時半のフェリーに乗らないといけない。
それじゃー!マカオ滞在時間が1時間しかない!!
迷いに迷った挙句、フェリー乗り場の横にヘリコプター乗り場を発見した。
香港からマカオに行くのにはフェリー以外にヘリコプターもあるのだ。
ヘリなら15分でマカオに到着するらしい。
料金を見てまたまた絶句した。
ヘリには8名しか乗船できないにしても片道の料金が3万5000円もする。
往復2人の料金で15万円!日本と香港の全日空のチケットよりも高い!
しかしここは素早い決断が大切と往復のヘリコプターのチケットを日本円で15万円出して購入した。
ヘリならマカオ滞在時間が3時間以上取れる。
3時間あればカジノでヘリコプターの代金を挽回することは難しくない。
香港に出国審査を終えて、ヘリコプタ−VIPラウンジで寛ぐ。
さすがに高いだけあって飲み物も軽食も無料だし、マカオの入国書類の記入はおろか
お土産まで用意してくれた。
これはマカオで一儲けできそう!
私達のフライトの前便の3時15分発のヘリが飛び立ってから
なんだか辺りが慌しくなっていった。
係りの女性が近づいてきて、「3時半のフライトは天候不良のためにフライトキャンセルに
なりました。フェリーへの変更をお願いできますか?」と聞いてくるではないか?
次のヘリは4時初!しかしその後の便は全て満席でフェリーに変えるしかないと言う。
3時半のフェリーを押さえるからと言うので、それでOKを出すと
再び係りの人が近づいてきて、「満席なので4時半のフェリーにしてくれ!」と言う。
4時半ならマカオに5時半到着!帰りのヘリがもし飛ばないとスタッフは
晩御飯にありつけなる恐れがある。
妻と相談して、「今回のマカオ行きのヘリは往復ともキャンセルして欲しい!」と
係りの人に伝えた。
「エッ!キャンセルですか?」私達の予想以上に係りの人は驚いて慌てて
上司の人まで出てくる始末だった。
慌しい中、後ろの席を見て驚いた。
私が今回マカオ行きを決めた「香港大富豪うんぬん」の著者Hさんが
2台のパソコンを操作しながら携帯電話で話をしているではないか?
間違いない!香港に証券会社を作り、今はマカオを活動の拠点にしているHさんだ。
これは、、、チャンス?それとも、、、トラップ???
多くの係りの方の説得に、私と妻は結局応じないで裏口から
入国診査の場所に帰ることになった。
簡単に香港に戻れて空いた時間でショッピングにでも出かけようとそう簡単に思っていた。
入国診査の列に並んだ私だが、入国審査の係員の人が香港の出国のスタンプはあるのに
マカオ入国のスタンプも、マカオ出国のスタンプもないことに気がついた時から雲息が怪しくなった。
「なぜあなたはマカオに行っていない?」
「それはヘリのフライトがキャンセルになったので!」
通じない!!
私と妻は屈強な係員2名に連行されてイミグレーションの狭い個室に押し込まれた。
「ここでしばらく待つように!」と一言言われた。
その狭い個室には入国診査でつまづいた訳ありの香港人?マカオ人が大勢いて
広東語で大声で怒鳴り散らしていた。
まずい!
簡単に考えすぎていた。
新幹線や国内線の飛行機をキャンセルするのと同じように簡単に考えていた。
香港から一歩出国したその場所は既に香港で無いことを甘く思っていた。
一人一人係員に呼ばれて事情聴取を受けている。
しかし広東語か香港イングリッシュでの事情聴取である。
ここで荷物の中から変なものでも見つかれば一発でアウトになる。
段々焦りに近いものを感じる。
まずい!カジノで横に座らせるためだけに妻までも巻き込んでしまった。
軍資金として持参していた香港ドルを賄賂で渡せば何とかなるのか?
それとも携帯電話で誰かにヘルプを求めるべきなのか?
イミグレの狭い個室で延々に待っている間に既に私達が
乗ることを進められていた4時半発のフェリーは出発した。
私達はここで夜を過ごさないといけないのであろうか?
投稿者 nakano : 2008年02月15日 22:08