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2008年04月03日
カンボジアから帰って!
カンボジアから帰国して
既に10日が経過した。
日中は40度近い熱い乾期のカンボジアから
帰国した私は、寒い日本の気温にまずは風邪を引いた。
風邪の上に長引いた下痢が辛かった。
風邪が治ったと思ったら、こんどは「ぎっくり腰」の症状が再発!
辛い辛い10日間を、何とかやり抜いて今日に至る。
2回目となるカンボジアでは、初めて海外で大きく体調を崩した。
しかし自分に与えられた「孤児院での歯科検診、歯科指導」は
自分なりにやり遂げたように思っている。
何でも全くレールのないところに初めてレールを作ることは大変なものだ。
3月25日に行われた岡山大学歯学部卒業謝恩会でも
私は同窓会会長の挨拶としてカンボジアの話題に触れた。
まずは学生さんの反応を見たいと、私は53名の卒業生に
「居酒屋のワタミの渡邉美樹さんを知っている人は手を挙げてください!」
と話を振った。
ほとんどの学生から手が挙がると思っていた私は、会場から3名しか
手が挙がらない事実に凍りついた。
(その3名は歯学部サッカー部の後輩だった!知らないのに
私に気を遣って手を挙げた感が強い!)
えっ!皆渡邉美樹さん、知らないの?
「他の人に喜んでもらうことを、自分の喜びにして下さい!」と言う私の趣旨の
言葉が空しくも宙を舞った。
3月29日に行われた岡山大学歯学部サッカー部設立25周年記念式典でも
私は近況報告の変わりにカンボジアの写真のスライドショーにして
カンボジアの報告をサッカー部のOB会の先生方にした。
戦慄なカンボジアの写真からはさすがに伝わるものが多かったのか?
親友からは「やるんなら毎年カンボジアに必ず行け!」何て熱いエールをもらった。
うれしかった。
しかし、しかし、私が何度も何度も、カンボジアの現状を口頭でそして
写真や動画を使って訴えようが、あの状況を正確に伝えることなんて
出来やしない!
人間は自分の過去の経験から物事を判断する。
余りにも過去の経験とかけ離れた世界は絶対想像だに出来ない!
海外にはよく行ってそれもアジアを好む私もアジアの最貧国のカンボジアの現状には
目を覆うものがあった。
人生観が変わったと言っても過言ではない!
私達、日本人は今現在日本という恵まれている国に産まれて
食べるもの、着るもの、住む場所など、ほとんど不自由なく暮らしている。
特に食べるものは、多くを輸入しているとはいえ、コンビニにも
スーパーにも溢れ返っている。
「飢え」を私達、今の日本人は知らないのだ!
カンボジアから帰った私は今まで以上に「大食い選手権」的な番組を嫌悪して
食べることは大好きなくせに、薀蓄を振り回す必要以上のグルメブームには
警鐘を鳴らしたい!
まずは行動から!
カンボジアから日本へは直行便は無い!
帰りの飛行機の中では何度も機内食が出る。
全て食べるとカロリーオーバーになるので私は今までは
ほとんど機内食には手を付けないでいた。
しかしシェムリアップからバンコク行きの飛行機の中で出された
機内食は簡素なものではあったのだが、カンボジアの子供にとっては
凄いご馳走に見えた。
私は残すことが罪悪と感じたので機内食を全て綺麗に平らげた。
日本に帰国して体調を崩した関係から私は自分の体重が
かなり減少していると信じていた。
しかし現実は違っていた。
体調を崩すのは辛いが、体調を崩した上に体重が増えるのは
2重の苦しみでとっても辛かった。
しかし私はカンボジアの話を機会があれば行い続けるつもりだ。
カンボジアの現状を少しでも多くの人に知ってもらうため!
日本という国がいかに素晴らしい国か知ってもらうため!!
投稿者 nakano : 2008年04月03日 15:48