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2008年09月10日
ラブホテル進化論
火曜日から計4日間
私が講師をしているベル歯科衛生士専門学校の
1年生の学生さんが入れ替わりで
当院に見学に来院される。
今日で前半の3名の2日間の見学が終わった。
彼女たちは言わば私の大切な教え子!
授業で私が繰り返し話した「歯科衛生士の仕事の素晴らしさ」が
少しでも彼女たちに伝われば私はうれしい!!
先日、私は文春新書「ラブホテル進化論」の著者「金 益見」さんの講和を聞いた。
「ラブホテル進化論」は数多くの雑誌に書評で取り上げられていたので
興味をもたれた方は多いと思う。
ラブホテルとタイトルにあるが風俗関係のエッチな本では決してなくて
いたって真面目な日本の風俗の研究本である。
(なぜか私の書棚にはこの「ラブホテル進化論」が厳かに鎮座していた。)
この本が多くのメディアの取材を受けたのは
おそらくそのタイトルと、本の内容と著者の大きなギャップであろう。
著者「金 益見」さんは神戸学院大学の大学院の学生さん!
神戸大学院のネームバリュだけでノックダウンしてしまう
おじさんの私だが、金さんを前にして私は本当に驚いた。
凄い美人である。
こんな若くて凄い美人が「ラブホテル」をテーマに本を出すと
そりゃマスコミは取り上げるわな!
企画要素の点で、この企画を取り上げた文春新書の編集部に
私はエールを送りたい!!
(この本の著者が、例えば45歳の歯医者のすけべなおじさんだったら
マスコミはここまで取り上げたりしない。)
金さんの話は大きな示唆に富んだいた。
マスコミへの取り上げられ方、大きな波に乗る方法、
そして自分の夢を実現する方法。
単なる日本のラブホテルを紹介する話ではなくて
自分がある分野でブレークする為の方法論を彼女は
話されたと思う。
(ほとんどの参加者は、少しだけよこしまな気持ちで聞いていたとは思うが!)
私は、歯科医院の経営者であるのだが
なぜか「中野先生、ラブホテルを買いませんか?」と言われることがある。
先日も●●銀行の方が,融資をしますからと
私のもとに売る込みに来られた。
そんな私は著者の金さんに本にサインしてもらいながら
「最近、ラブホテルも競争が大変と聞きましたが、ラブホテルの経営の方は
どんなんですか?」と質問した。
私が歯科医院の院長であることを理解した金さんは、私に向って
「簡単にお金が儲かるサイドビジネスと思って投資すると痛い目にあいますよ!
本気でラブホテルに全治全霊を傾けないと経営はうまく行きません!」と言われた。
どんなビジネスでも甘い世界はない。
私が歯科医師を目指して大学に入ってからはや27年!
歯科医師になって21年、開業して16年が経過した。
石の上にも3年と言うけれど、歯医者になって20年以上毎日
一生懸命頑張っていても、まだまだ不十分な私であり、当院である。
そんな歯科医師はプロでもラブホテルの経営には素人なこの私が
いきなりラブホテルのオーナーになっても
うまくゆくはずがない!世の中そんなに甘くない!!
でも私の中で妄想だけが進んでゆく!
私のイメージするラブホテルはあのアマンリゾート!
広い敷地に点在するヴィラは、アジアンテイストに溢れた造り!
お部屋の真ん中には天蓋つきのベッド!
お風呂は半分オープンな露天風呂!
もちろんアメニティにはこだわる私!
歯ぶらしと、歯磨き粉と、マウスウォッシュは、こだわりのあのブランド!!
そんなヴィラを時間貸しで利用できる。
そこまで妄想が膨らんだ私は
ふと我に帰った。
「どうして歯医者の私に、ラブホテルの売却の話が、銀行から来るんだろう?」
その理由は「私がお金持ちそうに見えるから?」
それとも「私が無茶苦茶、すけべ親父に見えるから??」
投稿者 nakano : 2008年09月10日 22:38