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2009年05月08日
自分の小さな箱から脱出する方法!
GWの休みが明けてから
2日間の診療を終える。
新患の方、急患の方も多く
バタバタした時間を過ごす!
明日は午前中と午後に計5名の
歯科医師の研修医の先生が見学に来られる。
1年中で1番忙しい土曜日になりそうで
少しだけ心配!!
卒業したての研修医の先生方の目に
当院は果たしてどのように映るのであろうか?
ハワイで行われたアメリカ審美歯科学会の会場で
私は日本人外国人に関わらず積極的に多くの人に声をかけた。
しかし、さすがに最終日には、声を掛けて慣れない英語で
話をするのにも疲れてきていた。
だから最終日の朝食、多くの人が座っているテーブルでなくて
私はあえて誰も座っていないテーブルを選んだ。
私のテーブルの私の目の前に、1人のアメリカ人の女性の方が
入って来られて腰をかけた。
ここはまずは自分から自己紹介するべきか?
レディファーストの国なので挨拶をしないのは失礼か?
どうせ日本人は誰もいない!ここで恥をかいても構わない!!
そう思った私は、
「ハイ!日本から来た中野です。この学会は初めての参加です!」
と声をかけた。
その女性の人は歯科医師のご主人と2人でこの学会に参加されていた
歯科衛生士の方だった。
毎年、このアメリカ審美歯科学会に2人で参加されると言われる。
「アメリカの歯科の景気はどうですか?」
「インプラント、矯正治療の後にくるだろう、
これからの歯科のトピックスはアメリカでは何ですか?」
わかりやすい英語を話される方だったので
いやもしかすると、とても美人の女性だったので?
私はアメリカに来て始めて緊張しないでアメリカ人の方と話が出来た。
朝食を食べながら2人の話ははずみ
「私1本もバナナ食べきれないので半分食べてくれない?」
何て5分もすれば凄く打ち溶けていた。
どこでどんな話の展開でその話題になったのか
記憶は定かではないのだが、ある本の話になった。
その本はとても素晴らしく、その方の歯科医院では
スタッフ全員に院長先生がその本をプレゼントしたと言われる。
「人間関係に悩んでいるなら、ぜひ読むべきだわ!」
「物語形式なので内容を理解しやすいの!」
私は学会のプログラムの表紙にその本のタイトルと
著者を書いてもらった。
「LEADERSHIP and Self-Deception getting out of the box」
本の題名だ!最後のboxの言葉が心に引っかかったが
余り気にしないでいた。
その日の夜、アラモアナの六角で食事をした私は
食事のあと、ロミロミマッサージを受けて、時計を見ると8時50分だった。
書店に急ごう!9時に閉店する!!
あのタイミングで同じ席に座り、この本を薦めてもらうことは
必ず私にとって大きな意味があることだと思っていた。
その意味とは?
「私がこの本を日本の出版社に紹介して、翻訳か監訳する役目なのか?」
「スタッフや友人のその本の内容を広めるべき役なのか?」
書店でそのタイトルを言って探してもらって、閉店のほんの数分前に
私は「LEADERSHIP and Self-Deception getting out of the box」を手にすることができた。
ホテルの部屋に入ってさっそく読み始めるもSelf-Deceptionの意味から理解できない!
数ページ読み進めるうちに睡魔に襲われて早々に眠ってしまった。
空港での待ち時間、飛行機の中で、ソウルでの待ち時間、私は一生懸命
その本を読み進めることにトライした。
和英辞典を持ってくるんだった!全然内容が理解できない!!
日本に無事帰国して、私はアマゾの書評でこの本の内容を調べようとした。
ベストセラーらしく、日本人の日本語での書評が多く書かれていた。
その書評の中の1つに
「日本では『自分の小さな箱から脱出する方法(大和書房)』として翻訳されています!」
と書かれていた。
待てよ!
確かその本は、金森重樹さんが監訳された本で
私も読んだことがあるはず?
どうりでBoxの言葉が引っかかった訳だ!
金森重樹さんが扱う本なので、お金儲けの本と思って購入したら
人間関係の本だったので拍子抜けした記憶が蘇った。
やられた!
この本に既に目を付けていた日本人が、
あの岡山大安寺高校出身、東京大学卒業の、
あの、あの金森重樹さんだったとは?
これも大きなご縁だと、5日に東京に日帰りする飛行機の中で
この本(日本語版)を読み進めた。
最初読んだ時は全然ピンと来なかったその本だが、改めて読んでみると、
わかりやすいとは言いにくいが、素晴らしい内容だった!
自分と妻の関係!
自分と子供の関係!
自分と歯科医院のスタッフの関係!
自分が箱の中に入った状態なのか?
それとも箱から外に出た状態なのか?
読み進めながら自分の身につまされる内容が多くて
飛行機の中で涙が出そうになる!
良い本にまた出あったものだ!
しかしこの本を日本で広めるのが自分の役割だと
少しでも思い込んだ自分がすごく恥ずかしい!!
投稿者 nakano : 2009年05月08日 21:59
コメント
出張お疲れ様でした。僕は、役に立ちそうな本を翻訳しますので、たまには金儲けでない本もあります。
今回、同じ大和書房から『お金の味』という自伝だしました。
これも金儲けの本ではなく、自分の若い頃の失敗話ですが。
もしお時間あれば、レビューいただければとおもいます。
投稿者 金森重樹 : 2009年05月09日 20:42